2010年02月13日

カーニバル(アルマニッシュファッシング)



冬期オリンピックも始まり、そして
カーニバルの季節がやって参りました。
いきなり恐い写真でごめんなさい。
私がドイツ滞在中に経験したカーニバルです。

このとき私はフライブルクからハンブルクに移り住んでいましたが、
どうしてもこの地方のカーニバルが見たくて、北の端から
南のこの街に帰って来ました。

これは、南ドイツ黒い森地方:フライブルク近郊の
エルザッハというところのカーニバルの様子です。
ドイツでは「ファスナハト」「ファッシング」と呼ばれています。

このフライブルクの周辺のカーニバルは、ドイツがキリスト教化される
以前のゲルマンの古い習慣と民間信仰の名残りが顕著に見られる
ドイツの民俗学に興味があれば絶対に見逃してはいけないと
(そう確信しているのは私だけかも知れませんが・・・)思われる
カーニバル:ファッシングです。





このエルザッハというところのファッシングが面白いと聞き
しかも夜は見物だからという事で行ってみると、
なんと街についたとたんに、建物の影からこんな恐い顔を
した人がぴょんぴょんスキップしながら出て来て、
なにかで、あっちこっちビタビタ叩きまくっているのではありませんか。
これ水の入った「ブタの膀胱」なんです。
そして頭にかぶっているのは、よく見ると麦わら帽子を
まくり上げ、エスカルゴが、びっしりと貼付けられている、
不思議な帽子です。

何とも驚きというかショッキングな、それでいて、赤い服が可愛くて
スキップしているその姿は、全ての要素がミスマッチで幻想的な
雰囲気でした。

これは、冬を追い払い春を呼ぶ祭りとしての意味が込められている
仮面の奇祭と呼ばれています。

この奇妙な人達は「ナロ」とよばれていて、
(馬鹿者などという意味らしい)
次の日にはここで一番大きな街フライブルクでナロの
カーニバルがあるのです。

その様子は以下の写真で。それぞれの村々によって
仮装が違います。
これらを見ていると、森と共に生きて来た民族の様子を
うかがう事が出来ます。













カーニバルは本来、復活祭の前の40日をキリストの受難を思って
肉食を断ち、禁欲生活を営む四旬節に入る直前に、
たらふくごちそうを食べて、仮装行列などで大騒ぎをする祭りです。
ベネチアやニースなどは有名ですね。
ドイツではケルンなどのカーニバルが有名で、前にも述べたように
「ファスナハト」「ファッシング」などとよばれ仮装行列や舞踏会が
盛大に行われます。
  


Posted by Atelier Ms at 23:17色々なご報告

2010年02月09日

バレンタインの贈り物

バレンタインが近づいて来ました。
チョコレートのような、チョコレートでないような・・・・



写真は、フランス・ブザンソン近郊のデザイナーが作った木のパズル
<TRUZZLE>トラッズルです。

メープル、ウォルナット、ブナ、オーク、チェリー・・etc 
いろいろな樹種を使い、繊細なカットと立体的な波。

木がもつ自然な色が美しいコントラストをかもし出しています。
チョコレートの代わりにプレゼントはいかがでしょうか。

木の手触りが優しく、つやのあるものはビーズワックスで
丁寧に仕上げてあります。

岡部町殿(との)にある家具ショップ&工房”バーズ”にて販売しています。  


Posted by Atelier Ms at 20:28住まい・インテリア

2010年02月03日

節分のDuty



節分の日の私のDuty。
なんてったて、この後にご褒美があるんです。
  


Posted by Atelier Ms at 10:51

2010年01月30日

製本工房Origane:グループ展



製本工房Origane グループ展に出品しました。


まず、会場作りから。カーテン生地でディスプレイ。
条件が限られていますので、なかなか現場に行ってその時の感覚で
やってみるしかありません。

ディスプレーが終わって急いで帰って来てしまい、先生の作品を
写して来れませんでした。すみません!

下は私の作品。
ペアの製本ノートにおリボンをして、プレゼント用に。
ばら売りのものもあります。


そして、中畑さんの作品。
可愛い豆本のペンダントがトルソーにかかっています。


ちなみにどんなものかをいくつか紹介します。




可愛い生地や美しい布を見つけるとなぜか「製本出来るかどうか」に考えが
はしってしまうこのごろ。仕舞には着ている服にも
「これは製本の材料になるかなー・・・・」と目が行く。
そして、鋏を入れてしまうのも時間の問題かも知れません。

家にも布がたまって来ました。
困ったものです。
  


Posted by Atelier Ms at 14:05色々なご報告

2010年01月14日

Please enjoy it!


オランダの友人から送られて来ました。
ただひたすら楽しんで下さい!




動画が動かない場合は
こちら
で画面のすべてが見られます。

リバプールストリート駅で



動画が動かない場合は
こちら
で画面のすべてが見られます。

アントワープ駅で


動画が動かない場合は
こちら
で画面のすべてが見られます。

終わった後のクールな散り方が面白いですね。  


Posted by Atelier Ms at 01:32色々なご報告

2010年01月06日

キッチンを考える


最近のマンションやご新築のお宅の仕事をさせてもらうと、
ほぼ100%が対面型のキッチンです。
ある日、ショールームに一人のご婦人がいらっしゃいました。
ちょっと悲しそうな表情で
「家はリフォームをするほどのお金もないし、キッチンは対面型じゃなく
壁に向かった昔のままのキッチンなんです。
対面型が一番良いんでしょうか?時代遅れで恥ずかしいの・・・」
とおっしゃって、ご自宅のキッチンがあたかも他の家からはかけ離れた
今風ではない事を嘆いていらっしゃるようでした。

どのマンションや、新築物件の平面図にも対面型のキッチンの昨今。
でも、時々思う事があります。
限られた、あまり広くないスペースに対面型のキッチという
配管などをした動かしがたい物体を設置してしまう事がいいのか・・・
子供を見ながらキッチン仕事をしていたい・・・と言うけど
子供はすぐに大きくなってしまう・・・・
流しの水の音がうるさくてテレビが聞こえない・・・
などなど・・・・いろいろ聞きます。

「あこがれの対面型キッチン」のその後のレポートを調べてみたい。


ショールームに来られたご婦人には、
「いえいえ、そんな事は決してありません。この地方の
昔からのキッチンの位置や配置は長い間のそれなりの
理由があってそうなって来たのだと思います。
かえって、配管を部屋の中心に近い方へ持ってゆく事は
後々の事を考えると、排気しきれなかった油煙や湯気で
エアコンも汚れやすいしフレキシブルに使えるスペース
も狭くなるし・・・・」とご説明。
実際「私は自分の仕事場は食べるスペースと区切られて
いた方が楽だわ。今度のリフォームでもそうするの」
と言うお客様の声も。


M邸のキッチン(バーズ オーダーキッチン)

昔なりのキッチンの位置や配置も今や一つの個性ですし、
お一人お一人がその生活スタイル、生活信条にマッチ
したものでありさえすれば、なーんにも憂える事はない
のではないでしょうか。世の中が余りにも「ブーム」に
押し流されすぎていないかな・・・と思うこのごろでした。



  


Posted by Atelier Ms at 13:55住まい・インテリア

2010年01月03日

ニューイヤーコンサート

明けましておめでとうございます。

おさぼりブロガーですが、昨年中はおさぼり者のブログにもかかわらず、
多くの方々にご訪問頂きまして、ひとえに御礼申し上げます。

毎年欠かさず見ている恒例のウィーンフィル・ニューイヤーコンサート。
今年は、2度目の大好きなジョルジュ・プレートルが指揮でした。

思い起こせば2001年のお正月はひょんなきっかけでそこに居りました。


休憩の合間に


その時のチケット

ずっと後に姉を連れてゆきたいという思いでおりましたところ、
友人がどうしてもという事で、ウィーンの友人に頼み込んでなんとか
実現しました。
いつもの年末とお正月の忙しさを両親にまかせ、(相当ひんしゅくをかいましたが)
拝み倒して出かけました。年末年始に海外に出かける方々の
のんびり気分を生まれて初めて味わいました。

その時の様子はこちら

チケットはいまや3倍近くの値段になっているようです。
が、ほとんどのお金はチャリティーに行くそうです。

家が商売をしていたものですから、年末と正月は大忙し。
小さい頃から、普通の家のようにどこかにのんびりと・・・・
なんて夢のまた夢・・・。やれ、おせちの支度だ、やれ大掃除だ、やれお年賀の
人が大勢来るからそのためにお年玉を用意したり・・・
あげくの果てに、父親が一枚一枚筆書きで住所を書く600枚の年賀状は
新年が明けてもまだ続いている・・・・大人がきりきりする年末年始なんて
永久に来なければ良いのに・・・・と、子供ながらに思っていたのに・・・!!!。

!同じ事を私も繰り返している!

あーあ、温泉にでも行きたい! とつぶやく新年でした。

今年もどうぞよろしく、ご指導のほど、お願い申し上げます。
  


Posted by Atelier Ms at 16:50音楽

2009年12月25日

カッチーニのアヴェマリア



なかなか更新出来ずにいる間に、クリスマスも終わってしまいますね。
あわててプライベートブログから引っ張って来てしまった
カッチーニのアヴェマリアの記事です。

***************************
母の存命中、母のコーラスのお仲間から借りて来たテープに
スラヴァのものがあり、其の中の美しい曲に聞き惚れてしまいました。
カッチーニのアヴェマリア。
カッチーニは16世紀のメディチ家の歌手であり作曲家でもありましたが、
近年、この曲には疑問符がついてる事がわかりました。
どうも実際には1970年頃ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフ
(Vladimir Vavilov 1925-73)によって作曲された歌曲である事が
有力説なのだそうです。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあり
 『アヴェ・マリア』も 当初「作曲者不詳」で発表していたのが、
ヴァヴィロフの没後十年を経てCD録音されたBieshuやイネッサ・ガランテ盤
では作曲者 が"G.Caccini"と表記され 楽譜などの典拠不明のまま伝播し
ジュリオ・カッチーニの作とされてしまって来たそうです。

前置きはともかく、ここ数年、ときどき『カッチーニのアヴェマリア』
フリークになってしまう私のお気に入りのYoutube。

ひょんな事から知った日本人のカウンターテノール歌手の弥勒忠史様。
嫌みの無い、変な色気も無い、中性的な声が気に入っています。
2007年コモ湖のフェスティバルの時の画像で見にくいのですが、
アクセス数約3300の内50アクセスくらいは・・・きっと私です。



そして、「歌手は体が楽器」と思わせてくれるのがBezinskikh(ベツィンスキー?)。
音符のひとつひとつがこれほどまでに、研ぎすまされて唄われていることに
感動。最後の方しか唄が出ていませんが、これも本当は全部聞きたい。



どなたか、ブライアン・アサワの アヴェマリアを知っている方は、
ぜひ教えて下さいな。
ここ数年、これに取り付かれると、時間を忘れてしまう・・・・・
カウンターテノールフリークは、早く脱却しないと・・・・無理かな・・・・  


Posted by Atelier Ms at 11:20音楽

2009年12月02日

ほっとする場所


我が家のお墓参りの帰りに、時々寄る場所がある。
なぜか懐かしさを感じ、素材の美しさを感じ、
贅沢でいて、古いものの価値を感じさせてくれる"Cafe N"。

柱のひとつひとつを触ってみたくなる。
店内に漂うコーヒーの香り。味も格別。
お墓参りの後の清々しい気持ちと、
深くもの思いに浸りたくなる時には一番自分を置いてみたくなる場所。
自分の故郷にこんな気持ちの癒される場所があるというのも嬉しい。

広い吹き抜けの店内には、下を見下ろせる二階の座敷もある。
自分のペースで商売をしたいからNETからは遠ざかっていると
おっしゃっていたご夫婦。
雰囲気も値段のうちかと思えば、こんなお値打ちの場所は
なかなかありません。
  


Posted by Atelier Ms at 13:42住まい・インテリア

2009年10月11日

ボーボワ/オリジナル南仏風キッチン


◆ボーボワ オリジナル南仏風キッチン『ダジュール』
岡部町殿(との)家具ショップバーズ併設、工房ボーボワの新製品、
南仏風キッチン『ダジュール』の設置を致しました。

フランス語で「紺碧」を意味する 南仏風キッチン『ダジュール』は
7月の発表と同時に 多くのお客様に好評で、さっそくご注文頂いた
ダジュール第1号の施工風景です。

リフォームされたお宅で、とてもいい雰囲気になりました。
完成後はまた詳しくお知らせする予定です。

南仏風キッチン『ダジュール』は店頭でご覧いただけます。
水栓金具 ガス器具等は お客様のご要望にもお応えできます。
どうぞご覧ください。
  


Posted by Atelier Ms at 10:24住まい・インテリア

2009年10月10日

ベルギーのLIBECO社

ベルギーのリベコ社のスタッフの方々が、世界最大の張り地のメッセで発表した
新作の生地の紹介に来て下さいました。

トレンドのストーンウォッシュのような生地から、レースのカーテン生地に
使えるような薄手の生地まで多くのサンプルを見せて下さいました。


フランスに長かった社長はフランス語で、リベコジャパンのスタッフは英語で、
なんとか英語をひねり出しながらも次第にドイツ語になってしまう私、
ベルギーのリベコ社のお二人は、ロマン語?(現地の言語でお互いに)・・・で、
あまりに少人数ながらインターナショナルになりすぎて
「言語を統一しましょう」と言う声も・・・。

バーズ・ボーボワのロケーションにはほっとしたひとときを感じて下さったようでした。
  


Posted by Atelier Ms at 07:26

2009年09月22日

バーズフェア開催中

岡部町殿の家具SHOPバーズではただいまフェアの真っ最中

◆バーズ秋のフェア『ボーボワ新作家具発表会』◆
ボーボワ新作家具のチビッコチェアが完成しました。
足をかけても伸ばしても使え、背もたれに肘もかけられ
いろいろな座り方を楽しめるデザイン。
座面は着色バージョンも登場予定。


■チビッコチェア
赤松+桐
W445 x D360 x H750 SH490
¥29,400
今回は発売記念ということでフェア期間中は通常価格の
10%OFFの¥26,460にてご提供させていただきます。



■CHAIR ZOO
今回、ボーボワ新作家具のチビッコチェア発表と共に展示発売される 
可愛い動物の子供用チェアも 注目を浴びそうです。
未就学児、幼稚園・保育園児のお子様にぴったりのサイズです。
プレゼントにも いかかでしょうか?
左から 「mou mou」 「kirin」 「mey mey」各¥10,290

■木のうつわ ワークショップ コーナーを設置致しました

胡桃(クルミ)やオリ-ブオイルを使って器を塗装して頂く
コーナーです。

木の器はご自分で好きなものをお選び下さい。
小さなコップから様々な形、大きさの器を取り揃えております。

大きさ:15cm~22cm強会費:1,500~2,000円
※お一人様 一個限定とさせて頂きます。

ご家族で楽しんでいただいています。



◆参加者募集中
お申し込みは バーズの店頭、電話、又はメールにて承ります。
当日参加もOKですので、みなさんでお気軽にご体験下さい。

電話  054-648-3113
メール bb@bases.cc
担当  青野

        バーズSHOP&家具工房ボーボワ
      




  


Posted by Atelier Ms at 10:25住まい・インテリア

2009年09月09日

ボーボワ新作家具発表会と木のうつわワークショップ

岡部町殿(との)の家具ショップ バーズでは、9月19日より
フェアを開催します。





今回のフェアは、パーソナルチェア・チビッコチェア・新作のベッドの発表と
木の器に塗装体験できるイベント ”ワークショップ”も 同時開催致します。


胡桃(クルミ)やオリ-ブオイルを使って塗装し、ご自分だけのお皿を
作るという企画です。

皆様のお申し込みをお待ちしております。
下のバナーをクリックしてSHOPのHPに入りお申し込み頂くか、
電話054-648-3113 まで。

        バーズSHOP&家具工房ボーボワ
      


  


Posted by Atelier Ms at 00:17住まい・インテリア

2009年08月20日

ヨーロッパピクニック計画

1989年の夏の今頃、ハンブルクに住んでいた私は毎日テレビのニュースに
釘付けだった。何かが起こっている。何かが起こる。
そんな予感は誰も感じていた。いい知れぬ恐さが毎日あった。

ライプチヒやプラハのデモのニュース。それと同時に、ゴルバチョフの
訪問先での歓迎のニュースで絶大な人気があるのを感じた。
その頃は、ゴルバチョフのニュース、東の体勢のニュース、ポーランドの
連帯のワレサ書記長のニュースで殆どの時間が費やされていたように記憶している。

東ドイツ建国40周年式典に招かれたゴルバチョフと、ホーネッカーの
光景が印象的だった。
お偉方の万雷の拍手の中で固く抱き合い、握手をしたはずだったのに、
ホーネッカーの
「これで我が国と、貴国の関係はさらに頑固なものとなりますね」の言葉に
「貴方はまだそのような事を言っているのですか」と言う返事に、
ホーネッカーの笑顔がかたまってしまったように感じた。

ヨーロッパピクニック計画、又シェプロンのピクニックとも呼ばれる
大きな出来事があった。西側のニュースでは、地下組織が呼びかけた
国境脱出計画に多くの東ドイツ人がピクニックに行くという名目で、
ハンガリーとオーストリアの国境シェプロンに集まった。
この時の立役者にはハプスブルグ家の末裔もいたのを覚えている。
国境が開いた途端に人々が走りオーストリーに走って入った。
つかまる恐怖から、森の中にさらに走ってゆく人もいた。
しかし、簡単な木と有刺鉄線で作られた門のそばで人々は抱き合って
喜びを感じている。ハンガリーの国境警備兵も黙認。むしろ転んだ子供を
助けていた。皆泣いていた。私も泣いてそのニュースを見ていた。

確かに、当時でもウィーンに滞在している間、ブダペストに遊びに行く途中、
ハンガリーとオーストリーの国境には多くのトラバントが並び出国を待っていた。
「えっ!いいの?」と思った。これほどの社会主義国の人が自由に西側に
出てゆく光景を見た事がなかった。
しかし帰りの国境では、電化製品を満杯に積み込んだトラバントがまた
ハンガリーに入国しようとしている。ハンガリーとオーストリアの国境は
かなり緩かった。ハンブルクからベルリン、ライプチヒに行く国境の
イメージとはかなり違った。

ベルリンの壁が崩壊した直後の週末、ベルリンのホールでベートーベンの
「第九交響曲」が演奏され、ベルリン市民が招かれた。
西側のコンサートでは考えられない光景。誰一人としてコンサート用の服を
着ていない。普段着のジャンパー姿。これが彼らの一張羅。

そして私がまた涙したのは、その「第九交響曲第4楽章」の歌詞が
「Freude schöner Götterfunken・・・・」
(歓喜よ、美しい神々の花火よ・・・・)
ではなくて、
「Freiheit schöner Götterfunken・・・・」だった。
(自由よ、・・・)
ただただ涙がこぼれてしかたがなかった。

その時の指揮者はクルト・マズアだったと思う。彼もライプチヒのゲヴァントハウス
で指揮をしていたし、ライプチヒの名誉市民だったような記憶がある。
民主化で彼や彼の仲間が果たした貢献は歴史の一頁を飾る程の事だと思う。

一外国人の私にすら感激的な出来事だったシェプロンのピクニック。
あれから20年が経ってしまった。

歳を取ったのかな・・・今の若い人にもあの冷戦時代の事を忘れないでいてほしい
と言う思いがする。





ベルリンには壁を越えようとして殺された人達の碑が街中にいくつもあった。
何の犠牲も払わずに「自由」があって当然と思って疑わなかった私は
(そこにたたずんだ人は誰しもそうだったと思う)頭をガツンと衝撃にさらされた
ような思いと、息が出来なくなりそうな悲しみを覚えた。
だからか、このような絵はがき的な写真しかとれなかった。



これはソビエト戦士の記念館。中は記念碑に灯がともっていたように記憶している。
この記念碑の横に博物館があって、そこのレストランの鴨料理が名物だった・・・・
と言っても他にまともなレストランもなかったし、旅行者は大概そこで鴨を食べて
いたようだ。しかしながら、私の席からそこで見た光景は・・・
さっきソビエト戦士記念碑の前で交代の儀式をした兵士がそのレストランの
隅の個室にいた。床から5〜60cm程裾が上がったカーテン越しに
ハイヒールのミニスカートらしき女性を膝に乗せ足が絡んでいる。
何とも言いがたい退廃的な光景を感じてしまった。
「もう、こんな体制も終焉だな・・・」という感覚にとらわれた。



ライプチヒの街には、トラバントしか走っていなかった。
ライプチヒに着くまで、東の工業地帯、農村の脇を通り跳ばしていた私達の車が
警察にスピード違反でつかまった。同行していた商社の人達によれば、
二人の警官は罰金をいくらにしようか話し合っていたようだ。
いくらピンハネをするんかわからないが、これも東の貴重な財源だそうだ。

運転をしてくれた商社専属ドライバー(元東ドイツの人)が語ってくれた。
このドライバーさんはポルシェのテストドライバーをしていた人で、
それ以前に東ドイツからハルツ山中でお兄さんと冬にジャンプ台を密かに作り、
スキーでジャンプをして国境を越えたと話してくれた。
お兄さんは運悪く失敗してしまったそうだ。
その後はわからなくなってしまったと語ってくれた。
なんと返事をして良いのかわからなくなってしまったが、一人一人に
少しも幸福だった思い出を残さなかった体制。
華やかな先進国の仲間入りをしてしかも国境をもたない国に育った私には
その時ほど国境の意味が重くのしかかった気持ちにとらわれた事はなかった。  


Posted by Atelier Ms at 13:57

2009年08月18日

木のうつわ〜ワークショップと『ボーボワ家具新作発表会』

2009年9月19日(土)~27日(日)
木のうつわ〜ワークショップと『ボーボワ家具新作発表会』


を開催いたします。



写真は イメージです。実際とは異なりますのでご了承下さい。

ボーボワ秋の新作として、パーソナルチェア、子ども椅子、
new styleベッドを発表いたします。

ワークショップでは家具の端材を挽き物職人が甦らせた
木のうつわを完成させて頂きます。
ご自分で胡桃(クルミ)やオリ-ブオイルを使って塗装し、
お気に入りのmyディッシュmyカップに仕上げてみませんか。

会費は 1,500~2,000円の予定。

◆参加者募集
お申し込みは 店頭、電話、メールにて。
当日参加も受け付けております。

電話 054-648-3111
メール bb@bases.cc

バーズSHOP&家具工房ボーボワ
      


  


Posted by Atelier Ms at 20:01住まい・インテリア

2009年08月12日

レースのカーテンの楽しみ方

いつものように現場写真を撮ろうかと思っていたのに
「バッテリーを交換してください」とのサインに、
いつものそそっかしさに自責の念。
仕方なく携帯のカメラで。写りが悪いのですが・・・・


後日ちゃんとデジカメで撮ったもの。


若いご夫婦のリビングにシアートップ
(シアーフロントとも言うのだそうで・・・)で、



いつもシアーはお客様のご要望が模様はあっても単色が多かったのですが、
今回は生き生きとしたお色で、お施主様の雰囲気にぴったり。
大変気に入っていただきました。

レースのカーテンはドレープ(厚いカーテン)
を引いてしまうとすっかり見えなくなってしまいます。
シアートップにするとレースのカーテンを楽しめます。
その時にはドレープをシアーに使われている色で単色無地
(織り地模様はあってもOK)に近いものがいいと言うのが
セオリー。
ただ少しの冒険も有りですが、シアーの柄と喧嘩しないように・・・
でしょうか。
  


Posted by Atelier Ms at 15:57住まい・インテリア

2009年07月09日

フェアのご案内





岡部町殿の家具工房ボーボワ・併設家具SHOPバーズでは
7/11〜7/26まで、ベルギーのLIBECO(リベコ)社の麻100%の
テーブルリネン、キッチンリネンとともに、
新しいデザインのダイニングテーブル、そして今まで店内に展示
してあったキッチンとひと味違う、新しいデザインのキッチンを
発表します。



山間の緑が美しい季節。皆さんどうぞお出かけください。


バーズSHOP&家具工房ボーボワ
      

  


Posted by Atelier Ms at 10:45住まい・インテリア

2009年06月24日

温泉レモネード

岡部町のスーパーで見つけました。


レトロなラベルに惚れ込んで、昭和生まれの私としましては
ついつい買わずにいられませんでした。

昔、縁日や駄菓子屋さんにあったラムネはレモネードが
訛ったものだそうです。ラベルの女性が外国人で,
レモネードとはなんとおしゃれでしょう。



説明書きには「昔、温泉地で療養や避暑を始めた外国人の間で
飲まれたものを・・・」というような事が書かれていました。
(ちゃんと覚えてくれば良かった・・・、そういえば軽井沢も
外国人が避暑地として開発したとか・・・)



温泉と書いてありますが読み方は「うんぜん」。
「雲仙温泉組合」
「TOMOMASU 創業明治35年」などの表示がありました。

なかなか粋なはからいですね。
この色合いといいデザインといい,昭和生まれのおじさま、
おばさまをターゲットにしたノスタルジックなパッケージデザインは
これからも登場しそうですね。  


Posted by Atelier Ms at 16:10色々なご報告

2009年06月11日

キッチン&ダイニングとLIBECOのテーブルリネンの展示会

7月11日(土曜日)~ 7月26日(日曜日)まで 
バーズSHOPにて「楽しいキッチンフェア」を開催致します。



以前より好評を頂いています
バーズカスタムメイドキッチン(オーダーメイド)・バーズナチュレルシリーズ
に加え 今回から新たにお取り扱いすることになりました
「LIBECO」のテーブルリネン(麻100%)の展示も致します。



リネンの中でも高品質で知られるベルギーリネンのトップブランド
LIBECO・LAGAE社は、ベルギーで1858年より150年にわたりリネンだけを
織り続けてきた世界でも有数の歴史ある織元です。
また、ベルギー王室御用達でもあります。

昨年11月から店頭に LIBECO社の麻100%の生地を使った
ソファを展示しています。
http://bases.eshizuoka.jp/e189921.html

今回のフェアでは、LIBECO社のナプキン、プレースマット(ランチョンマット)
テーブルランナー、エプロン等を展示販売する予定です。麻の素材のすばらしさ、
爽やかな肌触りをお楽しみください。

フェア日時:09年7月11日~7月26日  皆様、どうぞお楽しみに!!

バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
      




  


Posted by Atelier Ms at 22:52住まい・インテリア

2009年06月08日

素敵な知らせ

ドイツに住んでいる友人(日本人女性で清水出身)の
息子さんが南ドイツで挙げた結婚式の様子を
写真構成して送ってくれました。なんかうっとり・・・。
まるでウェディングのカタログを見ているような気分。
そして,幸せ一杯の二人やご家族の様子にこちらまで幸せな
気持ちになりました。


南ドイツはカソリックの土地柄、教会の有る村からは伝統的な
楽隊もでてきますし、二人の結婚を祝うパーティーの
にぎやかさが伝わって来ます。
タロちゃん、ベアトリーチェ、おめでとう!お幸せに!  


Posted by Atelier Ms at 01:56色々なご報告