2010年08月19日

本に載りました

以前発行された”CONCIERGE(コンシェルジュ)2010”に、
ウィンドートリートメントを担当させていただいたお宅の記事が
載っておりますのでご報告します。



”静岡中部エリアの個性あふれる注文住宅”と副題があり
29棟の個性あふれる住宅が特集されています.
今回掲載された住宅の建築は駿河工房さんです。



お施主様のO様、ウェッブデザイナーで奥様もデザイン的な感覚が豊富な
素敵なお二人。楽しみにされていらしたのがリビングからの眺望でした。

窓周り担当としましては窓からの眺望や、光の入り方、
周りの山からの見られ方など、考慮する事が求められます。

ウッドブラインドを付けたいとのご希望でしたが、ウッドブラインドの
注意点は荷重がある為に設置面の下地が確実であるか、また、
「たたみしろ」を良く考えないと窓の面積が少なくなってしまうという事です。



この掃出し窓の大きさですと,窓の面積を減らさないでウッドブラインドを
設置するにはこのくらいの持ち上がりが必要になります。
そしてメカを隠す為に木製バランスも付ける事にしました。



リビングには構造体の梁がありましたが、バランスと梁がぶつかってしまう事になり、
我が100%の信頼を寄せる職人さんY氏と綿密に打合せの上、このようにメーカーから
来た木製バランスを欠く事にしました。ただし、バランスの上部は左右とも繋がって
いるようにすっきり仕上げたかったのでこういう作業をしました。

また、スラットと梁が擦れないように、左右の微妙な位置も考慮して目出たく、
取付け完了。

他の窓も,ウッドブラインド、シェード類などご満足頂けるものが
出来ました。

お散歩の途中、時々声をかけて頂いたり、それ以来親しく
させていただいております。
今日もこのマドから素敵な景色をご覧になっていると思います。  


Posted by Atelier Ms at 13:26住まい・インテリア

2010年08月16日

★★変更のお知らせ★★

静岡プロムジカ特別コンサートの日程が変更になりました。
2010年11月3日 18:30からとなりました。


小沢征爾さんの復帰により、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の
本国での演奏日程の変更の影響で、演奏者のオッテンザマーさん
が出演する事になり、11月3日に日本着、ご本人と息子さんは当日、
その足で、『静岡プロムジカ特別コンサート』に駆けつけてくれる
事になりました。

大変ご迷惑をおかけしますが、このブログを見てご予約頂いた方々には
既にお知らせいたしましたが、チケット購入をお考えになられていた
皆様には、コンサートの日程の変更をお知らせします。

2010年11月3日 18:30からとなりました。 

  


Posted by Atelier Ms at 10:51音楽

2010年08月13日

母への讃歌

一冊の本を紹介します。




「母への讃歌」
オランダ人 ヘンリエッテ・ファン・ラールテ・ヘール(著)
タンゲナ鈴木由香里(訳)
出版 いのちのことば社


ヘンリエッテ幼少の頃インドネシア在住のオランダ人が
戦中、日本軍抑留所に収容され、確実に飢餓の状態に
進行してゆく中で、収容所において彼女の母が
どのようにして命を守り続けて来たか、そしてその時の
記憶と,資料で綴られています。
戦争はどちらにとっても悲劇しか生みません。
大きな流れの戦争の歴史の隙間にこのような小さな歴史が
あったことを知る事が出来ました。

私がヨーロッパに住んでいた頃はオランダ人との交流は
ごく少なかった為に、とても友好的に接してくれた事しか記憶がなく、
それ以外の事は聞きづてのことしかわかりません。
友人のからは、ちょっと非友好的な言葉をかけられた事も聞きました。
しかし「無知の罪」は免れませんでした。いつか聞いた
「日本とオランダの関係は戦中インドネシアにおいては良好だった」
という、インフォメーションが私の心に存在してしまっていたから。

訳のタンゲナ・鈴木由香里さん。遠縁の親戚にあたり
私がケルンメッセを訪れた折り、ケルンから列車を乗り継いで
エイントホーフェン近くの由香里さんの自宅を訪問しました。
クリスチャンである由香里さんは、長年教会のボランティアの
仕事を熱心に務め、その国やコミュニティーに貢献して来ました。
そして心を許し合ったヘンリエッテの著書の日本語訳をしました。

この時期だからこそ、この本を皆さんに紹介したいと思いました。
戦争は理屈無しに多くの犠牲を伴います。

そうした犠牲の上に今の私達の生活がある事を忘れてはいけないと
思いましたし、知られていない小さな歴史物語をも胸に受け止めて
行かなければならないと思いました。

以下に書評を掲載させていただきます

GOSPEL INFORMATION ブックレビュー
日本軍政下を生きた、母と娘の真実
木村公一(福岡国際キリスト教会牧師)
前部分略・・・・
・・・飢餓と病気が支配する状況のもとで多くの収容者が死んでいった。
絶望的な日々の中 で、なおも生き抜くことを教えてくれたのは、賢くも
勇敢な母親であった。抑留所長タナカによって課せられた懲罰や恐怖
に対しても、母は希望と信仰と愛に よって向き合った。ヘンリエッテは、
オランダ人の苦難だけでなく、インドネシア人の苦難にも触れている。
さらに、日本への訪問を通して、戦争に翻弄された 日本の民衆の苦し
みにも共感する。だがこの本を読む現代の日本人は、過去の歴史と向
き合い、オランダ人抑留者たちに加えられた暴力を記憶することによっ
て、《戦後責任》を自覚することになる。この書は二十一世紀を生きる
成熟した日本人を造り上げる最良の教科書の一冊となるであろう。
最後に、素晴らしい訳 文に仕上げてくださった訳者の
タンゲナ鈴木由香里さんに感謝を申し上げたい。
  


Posted by Atelier Ms at 14:12色々なご報告