2009年05月22日

カーペットクリーニング

ギャッベとキリムのフェアの最中、専門家の指導のもと
自前のカーペットとキリムを洗ってみる事にしました。
カーペット(毛100%)は26年前にパキスタンのカラチで買って来たもの。
キリム(毛100%)は10年ほど前に買いました。
さてさてきれいになりますか・・・

まずは用意するもの:マルセイユ石鹸とたわし


水を全体にかけます


石鹸を直接刷り込みます


たわしでゴシゴシやります。あまりの汚れか泡はあまり立ちません。


隅の房も石鹸でモミモミ洗います。


一度水で洗い流し,同じ事をもう一度繰り返しました。
汚れの程度にもよりますが、何せ26年間一度も
洗った事がないと来れば、もう一度美しく蘇らせたいですものね。

裏も水をなじませマルセル石鹸を刷り込みたわしでゴシゴシやります。


水で泡を流します。表ももう一度流します。


後は,自然乾燥。庭の石の上で日光浴。
自然に水が落ち来るのを待ちます。


キリムも同じように軽くたわしで洗いました。


考えてみれば、過酷な自然と闘いながら生活をしている
遊牧民の方々のところにはクリーニング屋さんなんてありません。
洗剤だって石鹸があれば上等。
糸の撚りを風合いとして大事にしている織物以外は、経年の汚れならば
これで充分なのだと感じました。
一皮むけたように色が鮮やかに、元の美人になりました。

それにしても、原始的ですがマルセイユ石鹸ってすごいです。
自然の恵みがいっぱい詰まっているような気がします。
体にはもちろん、東京から来て下さっていた専門家の男性は
髪の毛もマルセイユ石鹸で洗っているのだそうです。

今回紹介したマルセイユ石鹸はバーズにて販売しています。



詳しくは、バーズのHPもご覧ください。

          バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
      



  


Posted by Atelier Ms at 18:04住まい・インテリア

2009年05月11日

フェアの余韻

ギャッベとキリムのフェアも最終の週末終えました。
多くの方々が訪れて下さいました。
で、引き揚げてしまうものをなるべく、写真でお届けしよと思います。
世界に二枚とないもの。この次は11月頃を予定しています。






こういうカーペット類のお手入れが難しいとお考えの方に
ちょっと、お知らせ。普段、コロコロを使って埃を取っている
かも知れませんが、コロコロは毛の油分を取ってしまい、
かえって良くないのだそうです。
ご指導して下さった専門家は表面を掃除機で吸い取ったら、
固く絞ったタオルにマルセル石鹸(マルセイユ石鹸)を
刷り込んで、直接カーペットの上を毛の向きの方向に
向かってこすってゆきます。

下の写真は使い込んだマルセル石鹸

このように毛並みに沿ってこすってゆきます。
むだ毛もよくとれ、このままでおしまい。
自然製法のマルセル石鹸の油脂分が毛を保護して
いってくれるのだそうです。

あまり大きくないカーペットなら、マルセル石鹸で
自分で洗っても心配がないようです。
考えてみれば砂漠にはクリーニング屋さんなんて
ないんですものね。
次回は私自身が実際に自分のカーペットを洗う
実験をお伝えします。
  


Posted by Atelier Ms at 13:52住まい・インテリア

2009年05月03日

ギャベとキリム フェア

岡部町、バーズではギャベとキリムのフェア、
そして新しい寝具の提案をしています。
   


イラン、トルコ、モロッコの遊牧民達の色彩、
そして、草木染めの羊毛の肌触りを体験にいらっしゃいませんか?
純毛だから夏熱いんじゃないの?
いえいえ、夏だからこそ自然繊維のものをお肌のあたる
ところにもって来ていただきたいのです。
純粋の羊毛は冬暖かくて、夏は以外と体感はひんやりとしているのです。
灼熱の大地で暮らす遊牧民の生活や命を守る敷物ですから、
自然の理にかなっていると言っても良いでしょう。
一年中をとおしてお使い頂けるものなので、店内では、
「へぇー・・・」と、思わせるような、お手入れの実演もしています。
どうぞ、皆様お誘い合わせてお越し下さい。

           バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
      
  


Posted by Atelier Ms at 10:46住まい・インテリア

2009年05月02日

ギャベとキリム フェア 新しい寝具の提案


岡部町、バーズでは5月10日まで、 
ギャベ&キリム、そして新しい寝具の提案の
フェアを開催しています。
ギャベ&キリムは100枚ほど展示しています。
5月の明るい光のなか、ギャベ達が皆さんをお待ちしています。









その他の情報はクリックでバーズのHPをご覧ください。

           バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
      

  


Posted by Atelier Ms at 11:27住まい・インテリア

2009年02月21日

手製本の贈り物展

3月2日まで、掛川駅のコンコース「これしか処ギャラリー」にて、
冬の贈り物展の一角に、折金紀男先生と製本工房お仲間の皆さんが
作った装丁本、ブックカバーオリジナルノートなどの展示即売会が
開かれています。

素敵な布の表紙でオリジナルのノートが作られています。

装丁家の折金先生がロシアに行かれた際のパスポートも思い出として
本の表紙になってしまいました。

和綴じ本の「源氏物語」と素敵な装丁の本

こんなノートにお料理のレシピを書いたら楽しいですね。

カルトナージュに入った本たち。

そして、恥ずかしながら私の書いた教室のノートまでもが
展示物になっていました。




「ノートの中に自分のすべてがある
ノートの中に自分を閉じ込めるのではなくて
ノートの中に自分を解き放つ
そんなノートを作りたい」折金紀男

先生、いつまでも素敵な装丁本制作や、貴重な古い本の修理で
再び本に命を吹き込む魔法を続けて下さい。

  


Posted by Atelier Ms at 03:07色々なご報告

2009年01月31日

SALE 最終週末

更新がままならず、あっという間にひと月が経ってしまいました。

一月からのSALEは今週末で最後です。
無垢の材料で、自然オイルで仕上げた家具は、ダイニングテーブル
チェア、ソファなどが人気アイテムです。
この機会に是非お越し下さい。
バーモントキャスティングの薪ストーブにも毎日火が入っております。

     バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
     
  


Posted by Atelier Ms at 11:16住まい・インテリア

2009年01月06日

SALEのお知らせ


藤枝市岡部町殿(との)のバーズSHOPでは、2月1日まで展示品に限り

15〜30%引きにてSALE

を行っています。実際に手で触れてみて、座ってみて無垢の木で
自然オイル仕上げの家具をご実感ください。お待ちしております。

バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
  
  


Posted by Atelier Ms at 15:00住まい・インテリア

2009年01月01日

明けましておめでとうございます



覚えに自信が無かった私が、私のために作った装丁インストラクション。
一緒に習っている皆さんにも・・・そして思いがけず、先生が特別素敵な
装丁をして下さって、webに公開して下さいました。

http://syuriyan3.exblog.jp/  「本の修理屋さん」

と言うブログの二番目の頁に出ています。
どうぞごらんになって下さい。

捨てられなかったたくさんの布切れを使って、新しい本を装丁するのが
楽しみなりそうです。革や、木の葉を利用する事もあるようなので、
又ご紹介出来ると思います。自分で作ると、本当に愛おしい本になります。

折金先生有り難うございます。
  


Posted by Atelier Ms at 14:24ごあいさつ

2008年12月31日

薪ストーブ


先日も新聞に載っていましたが、薪ストーブが売れているのだそうです。
家具ショールーム・バーズにもアメリカ・バーモントキャスティングの
薪ストーブに火を入れています。
いたずら心で焼きリンゴに挑戦。ワイルドに行こうと思います。
第一回目は、丸ごとホイルに包んで、鉄のフライパンを乗せ、
それに置いてみました。いい臭いがショールームに漂います。
ところが、あまりの高熱で、したの方だけが解けたようになりました。
簡単に考えていたのですが・・・

そこで、後日、均等に火が行き届くようにフライパンの上にやはりホイルを敷いて、
切ったリンゴを並べてストーブに乗せました。


今度は成功。火が通ったと確認したところで、グラニュー糖と
シナモンをふりかけ、ハイおやつの出来上がり。
年末のひとときでした。

皆様、良いお年をお迎えくださいね。  


Posted by Atelier Ms at 04:50色々なご報告

2008年12月25日

メリークリスマス

メリークリスマス。

Föhliche Weihnachten und Eine Schöne Neues Jahr!

一年にほんの少しでも、優しく他人を思いやる静かな時間を
気付かせてくれるこの時期。
この一年、困難な事、楽しかった事、仕事での達成感、友情の有り難さ、
色々なことがありました。
しかしながら、傍らに何時もこの子がいて、いつも癒されてきました。
そして、世界中の子供達が、幸せな夢を見られますように・・・・
平和が訪れますように。

どうぞ皆様、お元気で新年をお迎えください。

  


Posted by Atelier Ms at 16:21ごあいさつ

2008年12月02日

色々なご報告(4)伝統的なもの


前回記事のお世話になった京人形屋さんの後継者のお兄さん。
住まいをを三条平安神宮近くに移し、以前と変わらず伝統的な
京人形を製作しています。今は季節的に干支のもので忙しいのですが、
新しい形の京人形も意欲的に作っています。

ただ、伝統産業の現場は大変厳しく、このご時世に削るところは
こういう分野のものがどんどん削られてゆく時代だそうで、
「こういう人形の分野は、もうあかんなぁー。昔と様子が違う
さかいになぁー・・・それに、ええ人形を作るもんがいなく
なったしなぁー・・・」ということでした。
新しくデザインしたひな人形も見せて下さいました。
又追ってご紹介しますがそのディテールだけでも拡大して
お見せしましょう。

フォルムの美しさもさることながら、衣の柄も一筆一筆描いている
気の遠くなるような仕事です。
がんばってなんとかこのすばらしい感性と技術を伝えていって
欲しいものです。

古い友人達にも会いました。
ロケーションがまたすばらしいお庭でした。
「桜鶴苑」という南禅寺近くの個人の邸宅だったところです。


そのお庭は芸術的でした。
土地の高低をなだらかな流れにして、大切に大切に苔を維持しています。
石の並びもどの角度からも自然な感じでかつ計算され尽くしてあり、
思わず呆然と立ち尽くしてしまいました。
近年私の訪れたお庭の中では最も驚くべき点の多いお庭でした。
すばらしいの一言でした。

お料理もすばらしい京懐石。
一つ一つが宝石のようでした。

今回の京都はお見舞いが目的でしたが、短いなりにも「心の旅」でした。
  


Posted by Atelier Ms at 23:49色々なご報告

2008年12月02日

色々なご報告(3)お見舞い

両親と親交の深かった京都府宮津のMさんご家族のお母様、
そして京都市内の知人のお見舞いに11月初旬、行って参りました。


宮津の天橋立の付け根にあるお家のまわりは、古い町並みや丹後の縮緬の里、
少し車を走らせると舟屋(ふなや)で有名な伊根町というところがあります。

海側から見た遠景。

近くから見た様子。


そして裏側の街道から見た舟屋の様子。

なんと、海側から見たのとは違い、お蔵のような作りをしています。
地元のおばあちゃんから聞いた話ですと、
舟屋には若夫婦が住み、道を挟んだ母屋には老夫婦が住むのがしきたりなのだそうです。
静かなたたずまいのこの町ももう今では雪が降り、
厳しい冬が来ているとの事です。
どうぞ、御体大切に。この次にお伺い出来るならば、
以前のようにお元気になられていらっしゃる事、
お祈りしています。

  


Posted by Atelier Ms at 23:30色々なご報告

2008年12月02日

色々なご報告(2)栓の木の什器

同級生の奥様が、器のお店を出すという事で、相談を受け、
陳列のための什器を考えました。もうすでに、いろいろな作家さんたちと
コンタクトも取り、こつこつとかなりの量の仕入れをしていらっしゃいました。

現場を見て簡単なラフスケッチですが私の描いているイメージを伝えます。
イメージの段階では、土間にくる部分は角をミミの延長のように丸く
落とした方が土間から上がる場合に抵抗が少ないと思っていました。
色々な材木屋さんを回り、紆余曲折を重ねとうとう行き当たったところで
あまりミミのうるさくない「栓(せん)の木」の板に巡り会いました。

無理にミミを欠かなくてもいいのではと言うお施主さんのご希望で
そのまま滑らかに削ってもらいました。
しかも足を替えれば座敷内でテーブルとしても使えるようにしました。
お施主さんは大喜びして下さいました。
これからどんな器がこの什器の上でおしゃれな顔をして並ぶのでしょう。
楽しみです。

まだ仮ディスプレイの写真ですが、全容を後日ご報告させていただきます。




なお、この加工は岡部町殿のバーズ併設家具工房ボーボワです。
        バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
  

              

  


Posted by Atelier Ms at 19:19住まい・インテリア

2008年12月02日

色々なご報告(1)

なかなか更新がままならず、ひと月以上のブランクにも
かかわらず、毎日多くの人が私のブログにご訪問下さって
いた事に感謝申し上げます。
「龍勢」以降、「やるせがない」とはこの事かと思うくらい
めまぐるしく忙しい毎日を送っていました。
順を追ってざっとご報告申し上げることといたします。
以前にもお伝えしましたが、静岡プロムジカの会主催、
「フランツ・バトロメイ チェロコンサート」が10/30、
清水区浜田のルードウィッヒホールにて行われました。
ピアノは小川知子さん。絶妙な掛け合いのもと、
緊張感あふれる演奏でしたが、ベートーベンの
「ピアノとチェロのためのソナタ」は、小川さん
熱演でした。
又バッハの「無伴奏組曲」は、ため息の出るような、
研ぎすまされた空気が会場を覆い、間近に聞くチェロの
弦が震える音が私の心臓まで震わせるようでした。
次の日は、静岡大学で特別コンサートが行われ、学生の
皆さんにとっては、生の本物の演奏を聴く、本当に良い
機会でした。演奏後にはバトロメイ氏を大勢の学生さん
達が取り囲んで質問したり、熱い交流をしていました。
私も年に一度のお役目を無事に果たせてほっとしました。
来年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは
出番だとおっしゃっていたので、一番チェロで指揮者の
すぐ近くでバトロメイ氏をテレビで見られる事と思います。

  


Posted by Atelier Ms at 13:35色々なご報告

2008年10月20日

龍勢で龍が出た

10月18日、ショールームのある岡部町殿(との)で二年に一度の
「大龍勢」(おおりゅうせい)がありました。我が,ショールームは、
二ツ谷(ふたつや)と言う集落の属しています。
その二ツ谷の龍勢が、まさに龍の形になりました。

でしょ?
写真を見て驚きアップしました。

当日の昼間の様子。もう皆さんかなり出来上がっていました。
これを夜の8時半までやるんですから、そのパワーはすごい!
夜にはもう隙間なく一杯の人で埋まりました。

二ツ谷の打ち上げ準備。

打ち上がりました。そして龍になって降りて来ました。
岡部町の最大のイベントも終わり増々秋も深くなって来ます。

      
        バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
  

  


Posted by Atelier Ms at 17:11

2008年10月12日

馬頭琴演奏と朗読

10月11日清水の港を見下ろすすばらしい会場で、
観月会が行われました。モンゴルの楽器「馬頭琴」(モリンホル)
の演奏と、朗読の演目。馬頭琴の演奏家・宝音(ボーイン)
さんと私が行って参りました。
コラボは今回で4回目。回を追う毎に充実して来ていると思いました。
迫力のある馬頭琴の音色は時として物悲しく、時として猛々しく、
大草原の万馬の群れの様子を一つの楽器がこれほどにも表現豊かに
奏でるのを約50人の聴衆が息をのんで聞いていました。

私の朗読は「スーホの白い馬」です。これは,小学校の教科書にも
なっています。しかし、情景を表すのには二つの方法を用いました。
ある会場ではこの絵本を,もう一つ用意して、一頁毎にめくって、
絵本の紹介も兼ねての朗読。もう一つは、絵本を見せないで、
かたりの中で,情景を出してゆく。前者はかたりにあまり感情を込めないで、
後者は,かたりによって情景や登場人物の言葉や感情を主に出してゆく方法を
とりました。今回は後者で、情景や感情を込めて語りましたが、
どうしても途中で涙が込み上げてくるところがあり、それを押さえて語るのに
必至です。馬頭琴の演奏がバックに入り、馬が走るところでは、
迫力あるBGMを、又間奏の部分でも情景を感じさせるような
曲を入れたもらいました。
大喝采のコンサートで、アンコールには「万馬のいななき」と言う曲で、
大草原の地平線から馬の群れが近づいて来て嗎と走る様子を一台の
馬頭琴で表現した大変激しく迫力たっぷりの曲で締めくくりました。
月も美しく,皆さんに喜ばれて本当に有意義な一夜でした。
  


Posted by Atelier Ms at 09:30色々なご報告

2008年09月12日

南部鉄瓶から思いをめぐらせたこと


随分前の話になってしまいますが、メゾン・エ・オブッジェの会場では、
東洋趣味的なオブジェや展示が多く、ヨーロッパの東洋趣味は衰えて
いないなと思いました。
この南部鉄瓶も、果たして西洋の方がこの良さがわかるのだろうかと思い
ましたが、色彩やフォルムの面では随分とデザインや展示の有効な脇役
として活躍していました。モダンなモノトーンの家具のなかに、鉄という
異質なマテリアルと曲線がとても新鮮で、オブジェとしては色のコント
ラストもマッチしているのです。

そしてもう一つの東洋趣味的オブジェ。

からくり人形が縫い物をしていました。
ゆっくりと動くこのからくり人形は,一昔、ヨーロッパが想像
していた「東洋」そのものを表しているようです。中国ともいえず,
ベトナムともいえず・・・なんだかわからないけど「東洋」。

視点の位置が変わると同じ言葉でも、全く意味が違ってくることが
あります。
以前、ドイツに住んでいる頃、日本では「エスニック」と言う言葉が
大流行り。お料理でも、デザイン系でも、エスニックのアクセントが
どこにでも見られました。

丁度その頃は、ベルリンの壁が壊れ、イデオロギーのくくりから解き
放されたことで押さえられいた、民族的な目覚めがあったと同時に、
急にエスニックという言葉が流行し、自分の民族にとどまらず、
他の民族の特徴を意識するようになりました。メッセージの込められた
紋様だとか,色彩,デザイン,料理等が主流です。

ハンブルクの陶器屋さんで買い物をしていた時に「Ethono(エトノ)」
という言葉がしきりに使われていました。インテリアのショールムでも
そいう言葉があふれています。私達がいうところエスニックと言う意味
なのですが、目に入るのは、アフリカやアラブ等の部族などが掘った
置きものや、家具や飾り物。「えっ,これがエスニック???」と質問
してみました。

私はこのとき自分の視野の露出が開いていないことを痛感。
ヨーロッパにいれば「エスニック」はほぼアフリカなどを指し、
日本にいれば「エスニック」とはほぼ東南アジアなど指し、
知らず知らずにイメージングしているのだと気がつきました。
それは、自分が立っているところはどこなんだと一瞬はっと
思わせてくれる出来事でした。

それからいろいろ思いを巡らせて、じゃあ果たして大航海時代に
東洋に行きついた人達はどう感じたのだろうかと・・・・
あまりに遠いところなので「地の果て」の「異生物」に近い
感覚を持っただろうと・・・・

「エスニック」は比較的近くて少しずつでも情報が入って来る程度の
遠さにある異文化なのだと言う距離感を持っていた方があたりかなと
思いました。そして少しだけ上からものを見ている…つまり近代化が
少し遅れて、私達が忘れてしまっているものがまだ残っている世界と
いう捉え方を潜在的に知らず知らずにしていることにも気がつく。

今ヨーロッパは、回転寿司はじめ日本の一般の人々が日常に触れている
ものが商業的な形で浸透している。そこには日本人の精神文化から
それらを理解している人はほとんどいないでしょう。
昔のヨーロッパ人が東洋に憧れて取り入れてきた文化のことから
知ろうとしてくれる人、もっと深く侘び寂びにいたるまでの理解に
及んでくれる人が、どれほどいるのでしょうか。

日本の精神文化を深く追求したドイツ人哲学者のオイゲン・ヘリゲル
などのように私達日本人以上に日本人の精神文化を探求した人達に
恥じないように私達自身も,その美しさに目覚めたい・・・・

そんなことを南部鉄瓶を眺めながら思いを巡らしてしまいました。

そこで、家の裏に置いてあったおじいちゃん愛用だった古い南部鉄瓶。
最近、錆を少しだけ落として眺めていますが,今年の冬は火鉢にも
火を入れて、昔のように,しゅるしゅるという鉄瓶の音を楽しんで
みようかなと思います。

メゾン・エ・オブジェで感じた「エスニック感」でした。
  


Posted by Atelier Ms at 10:16住まい・インテリア

2008年08月01日

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。
あるときホノルルで・・・



ホノルルで散歩の途中でのショットです。
私の生涯でもなかなか無い瞬間。
準備しておけばもっと連続で良い写真が撮れたかもしれませんが、
こういう突然目の前におこることは、準備していてとれるものではありませんよね。
ではその前後の一部始終を・・・

ねー,早く投げてよ


行くぞー


そら!


空中おひねりジャンプだ!パク!




もっと投げてよぉー


ベストショット!足がよくのびています!


それ!!
くるっと向きを変えて、着地!!


いつまでも、延々と遊んでいる二人(?)でした。

  


Posted by Atelier Ms at 10:01ごあいさつ

2008年07月31日

木製パズル−3−




フランス製の木製パズルの第3弾。
これはミニサイズのアソート。



何種類かの木を組み合わせて作ってあります。ウェーブには「網目」
と言う名前がつけられています。
無塗装で、木の感触がすばらしいので、一つ一つ何の木かなと
確かめながら,組み立ててゆくのも面白いですね。

     

        販売はバーズにてしております。
       


Posted by Atelier Ms at 12:04住まい・インテリア

2008年07月30日

木製パズル−2−

フランス製木製パズルを,前回に引き続きご紹介。
今回はこのストライプのスパイラル。




メイプルとウォールナットのコントラストが美しいのですが、
これが難解なパズルで、バラバラにするのが恐くていまだに
自分でも挑戦していません。下の写真のように分解します。





こんな楽しいパズルだったら飽きずに取り組めるかもしれません。
色や形はさることながら、立体の部分の洞察力も試されます。
フランスからのインストラクションによりますと,7歳から70歳代の
方までが対象だということでした。6歳以下は、飲み込む危険があるので
触らせないようにという注意書きがありました。

木製パズルの販売はバーズにてしております。
バーズではこのようにディスプレイしています。





            バーズSHOP&家具工房ボーボワ
        
     


  


Posted by Atelier Ms at 11:45住まい・インテリア