2009年12月25日
カッチーニのアヴェマリア

なかなか更新出来ずにいる間に、クリスマスも終わってしまいますね。
あわててプライベートブログから引っ張って来てしまった
カッチーニのアヴェマリアの記事です。
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母の存命中、母のコーラスのお仲間から借りて来たテープに
スラヴァのものがあり、其の中の美しい曲に聞き惚れてしまいました。
カッチーニのアヴェマリア。
カッチーニは16世紀のメディチ家の歌手であり作曲家でもありましたが、
近年、この曲には疑問符がついてる事がわかりました。
どうも実際には1970年頃ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフ
(Vladimir Vavilov 1925-73)によって作曲された歌曲である事が
有力説なのだそうです。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあり
『アヴェ・マリア』も 当初「作曲者不詳」で発表していたのが、
ヴァヴィロフの没後十年を経てCD録音されたBieshuやイネッサ・ガランテ盤
では作曲者 が"G.Caccini"と表記され 楽譜などの典拠不明のまま伝播し
ジュリオ・カッチーニの作とされてしまって来たそうです。
前置きはともかく、ここ数年、ときどき『カッチーニのアヴェマリア』
フリークになってしまう私のお気に入りのYoutube。
ひょんな事から知った日本人のカウンターテノール歌手の弥勒忠史様。
嫌みの無い、変な色気も無い、中性的な声が気に入っています。
2007年コモ湖のフェスティバルの時の画像で見にくいのですが、
アクセス数約3300の内50アクセスくらいは・・・きっと私です。
そして、「歌手は体が楽器」と思わせてくれるのがBezinskikh(ベツィンスキー?)。
音符のひとつひとつがこれほどまでに、研ぎすまされて唄われていることに
感動。最後の方しか唄が出ていませんが、これも本当は全部聞きたい。
どなたか、ブライアン・アサワの アヴェマリアを知っている方は、
ぜひ教えて下さいな。
ここ数年、これに取り付かれると、時間を忘れてしまう・・・・・
カウンターテノールフリークは、早く脱却しないと・・・・無理かな・・・・
2009年12月02日
ほっとする場所

我が家のお墓参りの帰りに、時々寄る場所がある。
なぜか懐かしさを感じ、素材の美しさを感じ、
贅沢でいて、古いものの価値を感じさせてくれる"Cafe N"。

柱のひとつひとつを触ってみたくなる。
店内に漂うコーヒーの香り。味も格別。
お墓参りの後の清々しい気持ちと、
深くもの思いに浸りたくなる時には一番自分を置いてみたくなる場所。
自分の故郷にこんな気持ちの癒される場所があるというのも嬉しい。

広い吹き抜けの店内には、下を見下ろせる二階の座敷もある。
自分のペースで商売をしたいからNETからは遠ざかっていると
おっしゃっていたご夫婦。
雰囲気も値段のうちかと思えば、こんなお値打ちの場所は
なかなかありません。
