2008年02月08日
パリ・ルブルジェの家具メッセ会場(3)
パリ、二日目。メゾンエオブジェより一日早くオープンする、ルブルジェ会場の家具メッセ
Mueble Parisを訪れました。

一瞬図書館と見間違いそうなブース?
なんと会場内のレストランでした。
黒ずくめの貫祿あるギャルソン達が
準備をしていました。
展示の面白いブースをこれからいくつか紹介して行こうと思います。
下の写真は、知的空間の演出とでも言うのでしょうか。男性が
隠れ家のような空間で、研究や読書、趣味などに没頭出来るような
空間を演出していました。周りの人の大きさと比較するとその
ボリュームがわかります。


パリの展示だけあって、
と言うよりは、ブームなのか
全体的に、トラッドが出始め
た感じがします。それを物語
るファブリックの柄が、やは
りクラシック調の大きな草花
模様が目立ちましたし、家具
も全体的に、わざと古く見せ
るような仕上げにしてあると
ころが圧倒的に多かった印象
があります。

そして、ターゲットを男性に
絞ったような、道具で固めて
あります。
この展示で面白かったのは、
古本の束です。多分、どこか
の古本屋さん一軒分空っぽに
なるくらいの量を使っていま
した。あとは見てのとおり。
Mueble Parisを訪れました。


なんと会場内のレストランでした。
黒ずくめの貫祿あるギャルソン達が
準備をしていました。
展示の面白いブースをこれからいくつか紹介して行こうと思います。
下の写真は、知的空間の演出とでも言うのでしょうか。男性が
隠れ家のような空間で、研究や読書、趣味などに没頭出来るような
空間を演出していました。周りの人の大きさと比較するとその
ボリュームがわかります。



と言うよりは、ブームなのか
全体的に、トラッドが出始め
た感じがします。それを物語
るファブリックの柄が、やは
りクラシック調の大きな草花
模様が目立ちましたし、家具
も全体的に、わざと古く見せ
るような仕上げにしてあると
ころが圧倒的に多かった印象
があります。

そして、ターゲットを男性に
絞ったような、道具で固めて
あります。
この展示で面白かったのは、
古本の束です。多分、どこか
の古本屋さん一軒分空っぽに
なるくらいの量を使っていま
した。あとは見てのとおり。
2008年02月06日
パリ・メゾンエオブジェとムーブルパリ(2)
十数年振りのパリは以前と大分様子が違っていました。
EUスタンダードというのでしょうか。EUに加盟してから、
様々な場面で、他のEU諸国と足並みそろえて・・・って感じが、
パリらしくないと言うか、「主体性を持った自分勝手さ」
みたいなパリッ子はさぞかし堅苦しいだろうなと思いました。
一例としては、一月からパリの町のレストランやカフェでは
全面禁煙。禁断症状の起きる面々は、お店の外に行って
吸わざるを得ないのです。

それに、貸し自転車が街の至る所に
あり、以前なら貸し自転車なんか
とっくに無くなってしまうでしょ
うに、何とこの変わり様・・・
と思うのは私だけでしょうか。
わたし的基準で言う「健全な街」
になってきたのかな・・・
今回はまず序章でしたが、プライベートブログでは
パリの様子についてもう少し多い目に述べるつもりです。
メゾンエオブジェもご報告の方向を練っています。
メゾンエオブジェの公式サイトはここをクリックすると見られます。
EUスタンダードというのでしょうか。EUに加盟してから、
様々な場面で、他のEU諸国と足並みそろえて・・・って感じが、
パリらしくないと言うか、「主体性を持った自分勝手さ」
みたいなパリッ子はさぞかし堅苦しいだろうなと思いました。
一例としては、一月からパリの町のレストランやカフェでは
全面禁煙。禁断症状の起きる面々は、お店の外に行って
吸わざるを得ないのです。


あり、以前なら貸し自転車なんか
とっくに無くなってしまうでしょ
うに、何とこの変わり様・・・
と思うのは私だけでしょうか。
わたし的基準で言う「健全な街」
になってきたのかな・・・
今回はまず序章でしたが、プライベートブログでは
パリの様子についてもう少し多い目に述べるつもりです。
メゾンエオブジェもご報告の方向を練っています。
メゾンエオブジェの公式サイトはここをクリックすると見られます。
2008年01月29日
MEUBLE PARIS と MAISON&OBJET
2008年のメーベル・パリ(パリ家具メッセ)と
メゾン・エ・オブジェ(インテリアメッセ)に行って参りました。


昨年はフランクフルトとケルンに分かれたメッセに行きましたが、
パリは日程がほぼ一緒で移動もなく、短期間で見れるので今年は
こちらを見て来ることにしました。
日頃の仕事の中で頭が、ある一定の方向に傾きがちな感覚を、
こういうヨーロッパのメッセでは毎回「デザインは自由」と言う
言葉が頭に浮かんで来てしまう程、多種多様な表現に目を覚まされる
ような気持ちになります。
時には「平手打ちをくらう」ほどのショックなものもありますし、
私の向かっている方向の先に見えるであろうものも、
見つけることがあるのです。

出来るだけ記録したかったのですが、会場内写真は禁止というのが多いので、
限られた範囲でしか(時にはこっそりと撮りましたが)撮影出来ませんでした。
今年はどんな様子なのか、時差を克服しながらご報告します。
メゾン・エ・オブジェ(インテリアメッセ)に行って参りました。


昨年はフランクフルトとケルンに分かれたメッセに行きましたが、
パリは日程がほぼ一緒で移動もなく、短期間で見れるので今年は
こちらを見て来ることにしました。
日頃の仕事の中で頭が、ある一定の方向に傾きがちな感覚を、
こういうヨーロッパのメッセでは毎回「デザインは自由」と言う
言葉が頭に浮かんで来てしまう程、多種多様な表現に目を覚まされる
ような気持ちになります。
時には「平手打ちをくらう」ほどのショックなものもありますし、
私の向かっている方向の先に見えるであろうものも、
見つけることがあるのです。

出来るだけ記録したかったのですが、会場内写真は禁止というのが多いので、
限られた範囲でしか(時にはこっそりと撮りましたが)撮影出来ませんでした。
今年はどんな様子なのか、時差を克服しながらご報告します。
2008年01月17日
大型ロールスクリーンの問題点
一番最近の現場です。

大型のロールスクリーンをご希望だった岡部町のO様。
もう既にお住まいになっていらっしゃるのですが、
ご事情で遅れていた窓周りを担当しました。
夜になってしまったので写真がわかりにくいのですが、
周りの壁は珪藻土のベージュ色。
木をふんだんに使ったことがどこからもうかがえます。
その大きな窓に大型のロールスクリンを取り付けることになりました。
自然素材に近いものをということになり、
麻の風合いのロールスクリーンを選びました。
周りとよくマッチしたとお喜びでした。
そこで問題が・・・。
其の中の一つが幅が広いので、布の張り方にムラが出来てしまい、
中心部分はウエイトによりピンと張っているのですが、
両側に行くにつれ少したるみが出ていました。
メーカーはすぐに作り直して下さるとのことでした。
メカものには取り付け段階にならないとわからないことも多々ありますので、
大きなロールスクリーンでは布の薄さに比べ長さが長いものには要注意です。
しかし、施主のO様、お気持ちのゆったりとした方。
「なじんでくるんじゃないの・・・」と、ぴりぴりしている私に
そうおっしゃって下さいました。
今回、O様には人間的に多くのことに救われるような出会いがありました。
いつもいつもお客様との出会いに深く胸に刻まれる何かがあります。
それはきっと、ご新築などの前向きなことをなさっている方には
前向きなエネルギーでみなぎっているからだと思います。
そんな方々と、私も一緒にエネルギッシュになっているから不思議なものです。

大型のロールスクリーンをご希望だった岡部町のO様。
もう既にお住まいになっていらっしゃるのですが、
ご事情で遅れていた窓周りを担当しました。
夜になってしまったので写真がわかりにくいのですが、
周りの壁は珪藻土のベージュ色。
木をふんだんに使ったことがどこからもうかがえます。
その大きな窓に大型のロールスクリンを取り付けることになりました。
自然素材に近いものをということになり、
麻の風合いのロールスクリーンを選びました。
周りとよくマッチしたとお喜びでした。
そこで問題が・・・。
其の中の一つが幅が広いので、布の張り方にムラが出来てしまい、
中心部分はウエイトによりピンと張っているのですが、
両側に行くにつれ少したるみが出ていました。
メーカーはすぐに作り直して下さるとのことでした。
メカものには取り付け段階にならないとわからないことも多々ありますので、
大きなロールスクリーンでは布の薄さに比べ長さが長いものには要注意です。
しかし、施主のO様、お気持ちのゆったりとした方。
「なじんでくるんじゃないの・・・」と、ぴりぴりしている私に
そうおっしゃって下さいました。
今回、O様には人間的に多くのことに救われるような出会いがありました。
いつもいつもお客様との出会いに深く胸に刻まれる何かがあります。
それはきっと、ご新築などの前向きなことをなさっている方には
前向きなエネルギーでみなぎっているからだと思います。
そんな方々と、私も一緒にエネルギッシュになっているから不思議なものです。
2008年01月12日
冬のしつらえ

岡部町殿(との)にある「SHOP バーズ」にはアメリカ製バーモントキャスティング社の
薪ストーブがあります。
この大きさですとかなりの空間を暖めることが出来ます。
炎の暖かい色。何となくそこに集まってくる家族の絆を感じさせる
重要なツールにもなっています。
私が小さい頃にはまだ煉瓦造りのかまどがあり、
乾かした薪をくべることが楽しみでした。そこで、「火」の暖かさや
怖さを学んだものです。どのくらい近づくとどれほど熱いのか、はねた火の粉で
また火がつくことがある・・・とか。
火のそばの壁には「火の神様」のお札が張ってありました。
わたしの「火」に関する原風景です。
ストーブに戻りますが、以前、ホイルに包んでリンゴを置いて
おいたことがありました。
ショールーム中はリンゴの焼けた甘ーい香りでいっぱいになりました。
そこにバターとシナモンのコンビネーションでもう気分は冬のおやつです。
もちろん、おいもも焼けますし、シチューもコトコト煮込めます。
ダッチオーブンにもモッテコイなのです。
薪ストーブの周りには楽しみが尽きません。
2007年12月05日
行灯とYZチェア
こちらは,前回に引き続き藤枝市水守地区の第二会場。
和風のテイストを一段と盛り込んだお家です。

basesのオリジナル照明器具の行灯を
一階の和風のお部屋の隅に置きました。
フレームは無垢のチェリー、
張ってあるのはメープル・バーズアイの
突板です。薄く削いだ木に特種な紙を貼り、
本物の木を透かして淡く柔らかな灯りを
演出しています。写真は昼間撮ったので
その良さが出せませんでしたが、木目が
美しく透かして見えるオリジナルならでは
のものです。

そして,三階の若い方のお部屋には
モダンなYZチェアをおかせていただき
ました。これは、家具デザイナー
(環プロダクション)の作品です。
ちょっと緊張感のあるチェアですが、
誰が座っても安心の構造(工業試験場の
お墨付き)。
この椅子一つがこの部屋の
テイストを決めると言っても良い程の存在感が
あります。
実物はどうぞbasesでごらんになって下さい。
basesのHPは http://bases.cc/ です。
和風のテイストを一段と盛り込んだお家です。


一階の和風のお部屋の隅に置きました。
フレームは無垢のチェリー、
張ってあるのはメープル・バーズアイの
突板です。薄く削いだ木に特種な紙を貼り、
本物の木を透かして淡く柔らかな灯りを
演出しています。写真は昼間撮ったので
その良さが出せませんでしたが、木目が
美しく透かして見えるオリジナルならでは
のものです。

そして,三階の若い方のお部屋には
モダンなYZチェアをおかせていただき
ました。これは、家具デザイナー
(環プロダクション)の作品です。
ちょっと緊張感のあるチェアですが、
誰が座っても安心の構造(工業試験場の
お墨付き)。
この椅子一つがこの部屋の
テイストを決めると言っても良い程の存在感が
あります。
実物はどうぞbasesでごらんになって下さい。
basesのHPは http://bases.cc/ です。
2007年12月04日
チェリーのテーブル

12月1,2日に藤枝水守地区にご新築内覧会があり岡部町殿(との)の家具Shop bases(バーズ)
の家具を展示しました。
basesにはブラックチェリーやナラなどの無垢材で制作され、天然自然オイル仕上げの
家具が展示されています。
その中から、今回は第一展示場には写真のブラックチェリーのラウンドテーブル・椅子4脚と
TVボード(手前左に少し見えている)を展示いたしました。住宅の床がサクラ材なので
とてもマッチして良い雰囲気を作っていました。
陽の燦々と入るお家に、なお一層の暖かさをくわえるブラックチェリーのアメ色は、
ご家族の成長とともに一生大切に使っていただける柔らかさをかもし出しています。


展示場の中の二体のオブジェ。なんだかとっても気になりパシャリ・・・
こんな雰囲気のオブジェが気に入ってしまいましたが、
どなたかこんなオブジェを売っている所があったら教えて下さい。
2007年11月28日
JAPANTEX 2007

11月24日Japantex最終日にビッグサイトに出向きました。
毎年楽しみにしている「川島織物」さんのブース。
今回は「椿の花」がテーマのオリジナル生地でベッドルームがデザインされていました。
デザイナーさんのお話ですと、生地の制作にはかなりの試行錯誤を要したそうで、
麻の糸の織り方や撚りの強さなど何度も試行錯誤がなされたようです。
さすがに生地はすばらしく、また其の中のテキスタイルデザインは織で表されている
柔らかなラインの図柄が、質の高いベッドルームを演出していました。
ベットのヘッドボードにあたる所には、同じテーマ生地の色違いでクッション性のある
パネルが貼付けられ、感触の良いベット周りを作っていました。
またそれと同じ構造で、コンソールテーブルの壁も作られていました。
ヨーロッパの質の高いホテルのベッドルームのようでした。
以下、展示の写真は今年一月のフランクフルト・ハイムテキスタイルの特徴を
強く出した感じの展示でした。
モノトーンと、ショッキングピンク。そしてシャンデリア・・・
あー、もっともっと頭を柔軟に保っていなくてはならないと痛感する一日でした。



2007年11月28日
オリジナル生地のシェード
静岡市内のH邸新築に際して、お子様のアレルギーなどを考慮して,コットン生地を使用したオリジナルのカーテン生地を作りました。そして制作した一つがこのオリジナル生地によるシェードです。

寝室の西側に取り付けました。透かし模様が大きなストライプに見え、一つ一つの織模様がうるさくない程度に見えるように配置しました。

この生地を制作するには、お施主様のH様とともに静岡でたった一つ残る木綿の機織り工場を訪れました。
工場内部
在庫生地
そこで生地を選び、クリーニング店で湯通ししてもらい、出来るだけ縮ませて織目を整え、ストライプの間隔や幅を決め縦に縫製して繋げ、カーテン縫製工場にまわし、シェードにしてもらいました。
全くゼロからの制作ですから時間や手間ひまがかかりますが、コットンの風合いや手触りが、とても優しく、お施主様から感謝のお言葉をいただきました。
これからもひとつひとつの可能性を独自に切り開いて行きたいと思います。

寝室の西側に取り付けました。透かし模様が大きなストライプに見え、一つ一つの織模様がうるさくない程度に見えるように配置しました。

この生地を制作するには、お施主様のH様とともに静岡でたった一つ残る木綿の機織り工場を訪れました。


そこで生地を選び、クリーニング店で湯通ししてもらい、出来るだけ縮ませて織目を整え、ストライプの間隔や幅を決め縦に縫製して繋げ、カーテン縫製工場にまわし、シェードにしてもらいました。
全くゼロからの制作ですから時間や手間ひまがかかりますが、コットンの風合いや手触りが、とても優しく、お施主様から感謝のお言葉をいただきました。
これからもひとつひとつの可能性を独自に切り開いて行きたいと思います。
2007年11月05日
ハイムテキスタイルとケルンメッセ

話に賞味期限があるのなら、ちょっと古くなってしまいましたが・・・
今年の一月、フランクフルトのハイムテキスタイルとケルンの家具メッセに
行ってきました。
ハイムテキスタイルは写真撮影禁止。
テキスタイルデザインの競争の激しい現場です。

家具では昨今、何が主流かと言われると難しく、昔のように○○オンパレード
というものは薄れ、多岐にわたるテイストの展示でしたが、素材の中では、
ウォルナットが本当に良く目立ちました。これも一つの流行なのでしょうか。
直線的なテーブルは無垢の太い足でその多くがウォルナットで目立ちました。
モダンな工業製品的な家具を見て行くと、視界に入る木質の家具のほうに
足が向いて行くのは私が木製家具工房のアドバイザーとしてお手伝いを
している習性でしょうか。

ちょっと面白い折りたたみテーブルがありました。左のものを折り畳むと
右のようになります。日本人デザイナーの作品。昔もそういえばこんな
不思議な折りたたみの小家具が田舎には色々あったように思います。

何かとても懐かしい光景・・・昔の職員室の家具のような・・・そう,
引き戸の家具がいたるところにありました。開閉に場所をとらない
ところが受けているそうです。 続きを読む