2008年12月02日
色々なご報告(1)
なかなか更新がままならず、ひと月以上のブランクにも
かかわらず、毎日多くの人が私のブログにご訪問下さって
いた事に感謝申し上げます。
「龍勢」以降、「やるせがない」とはこの事かと思うくらい
めまぐるしく忙しい毎日を送っていました。
順を追ってざっとご報告申し上げることといたします。
以前にもお伝えしましたが、静岡プロムジカの会主催、
「フランツ・バトロメイ チェロコンサート」が10/30、
清水区浜田のルードウィッヒホールにて行われました。
ピアノは小川知子さん。絶妙な掛け合いのもと、
緊張感あふれる演奏でしたが、ベートーベンの
「ピアノとチェロのためのソナタ」は、小川さん
熱演でした。
又バッハの「無伴奏組曲」は、ため息の出るような、
研ぎすまされた空気が会場を覆い、間近に聞くチェロの
弦が震える音が私の心臓まで震わせるようでした。
次の日は、静岡大学で特別コンサートが行われ、学生の
皆さんにとっては、生の本物の演奏を聴く、本当に良い
機会でした。演奏後にはバトロメイ氏を大勢の学生さん
達が取り囲んで質問したり、熱い交流をしていました。
私も年に一度のお役目を無事に果たせてほっとしました。
来年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは
出番だとおっしゃっていたので、一番チェロで指揮者の
すぐ近くでバトロメイ氏をテレビで見られる事と思います。
かかわらず、毎日多くの人が私のブログにご訪問下さって
いた事に感謝申し上げます。
「龍勢」以降、「やるせがない」とはこの事かと思うくらい
めまぐるしく忙しい毎日を送っていました。
順を追ってざっとご報告申し上げることといたします。

「フランツ・バトロメイ チェロコンサート」が10/30、
清水区浜田のルードウィッヒホールにて行われました。
ピアノは小川知子さん。絶妙な掛け合いのもと、
緊張感あふれる演奏でしたが、ベートーベンの
「ピアノとチェロのためのソナタ」は、小川さん
熱演でした。

研ぎすまされた空気が会場を覆い、間近に聞くチェロの
弦が震える音が私の心臓まで震わせるようでした。
次の日は、静岡大学で特別コンサートが行われ、学生の
皆さんにとっては、生の本物の演奏を聴く、本当に良い
機会でした。演奏後にはバトロメイ氏を大勢の学生さん
達が取り囲んで質問したり、熱い交流をしていました。
私も年に一度のお役目を無事に果たせてほっとしました。
来年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでは
出番だとおっしゃっていたので、一番チェロで指揮者の
すぐ近くでバトロメイ氏をテレビで見られる事と思います。
2008年10月12日
馬頭琴演奏と朗読
10月11日清水の港を見下ろすすばらしい会場で、
観月会が行われました。モンゴルの楽器「馬頭琴」(モリンホル)
の演奏と、朗読の演目。馬頭琴の演奏家・宝音(ボーイン)
さんと私が行って参りました。
コラボは今回で4回目。回を追う毎に充実して来ていると思いました。
迫力のある馬頭琴の音色は時として物悲しく、時として猛々しく、
大草原の万馬の群れの様子を一つの楽器がこれほどにも表現豊かに
奏でるのを約50人の聴衆が息をのんで聞いていました。

私の朗読は「スーホの白い馬」です。これは,小学校の教科書にも
なっています。しかし、情景を表すのには二つの方法を用いました。
ある会場ではこの絵本を,もう一つ用意して、一頁毎にめくって、
絵本の紹介も兼ねての朗読。もう一つは、絵本を見せないで、
かたりの中で,情景を出してゆく。前者はかたりにあまり感情を込めないで、
後者は,かたりによって情景や登場人物の言葉や感情を主に出してゆく方法を
とりました。今回は後者で、情景や感情を込めて語りましたが、
どうしても途中で涙が込み上げてくるところがあり、それを押さえて語るのに
必至です。馬頭琴の演奏がバックに入り、馬が走るところでは、
迫力あるBGMを、又間奏の部分でも情景を感じさせるような
曲を入れたもらいました。
大喝采のコンサートで、アンコールには「万馬のいななき」と言う曲で、
大草原の地平線から馬の群れが近づいて来て嗎と走る様子を一台の
馬頭琴で表現した大変激しく迫力たっぷりの曲で締めくくりました。
月も美しく,皆さんに喜ばれて本当に有意義な一夜でした。
観月会が行われました。モンゴルの楽器「馬頭琴」(モリンホル)
の演奏と、朗読の演目。馬頭琴の演奏家・宝音(ボーイン)
さんと私が行って参りました。

コラボは今回で4回目。回を追う毎に充実して来ていると思いました。
迫力のある馬頭琴の音色は時として物悲しく、時として猛々しく、
大草原の万馬の群れの様子を一つの楽器がこれほどにも表現豊かに
奏でるのを約50人の聴衆が息をのんで聞いていました。

私の朗読は「スーホの白い馬」です。これは,小学校の教科書にも
なっています。しかし、情景を表すのには二つの方法を用いました。
ある会場ではこの絵本を,もう一つ用意して、一頁毎にめくって、
絵本の紹介も兼ねての朗読。もう一つは、絵本を見せないで、
かたりの中で,情景を出してゆく。前者はかたりにあまり感情を込めないで、
後者は,かたりによって情景や登場人物の言葉や感情を主に出してゆく方法を
とりました。今回は後者で、情景や感情を込めて語りましたが、
どうしても途中で涙が込み上げてくるところがあり、それを押さえて語るのに
必至です。馬頭琴の演奏がバックに入り、馬が走るところでは、
迫力あるBGMを、又間奏の部分でも情景を感じさせるような
曲を入れたもらいました。
大喝采のコンサートで、アンコールには「万馬のいななき」と言う曲で、
大草原の地平線から馬の群れが近づいて来て嗎と走る様子を一台の
馬頭琴で表現した大変激しく迫力たっぷりの曲で締めくくりました。
月も美しく,皆さんに喜ばれて本当に有意義な一夜でした。
2008年03月27日
bases リニューアル

この春、アドバイザーをしています岡部町殿(との)の
家具ショップ・バーズがリニューアルオープンしました。
フロアを半分パインで床を張り、内部に二階のフロアを増設しました。

小物などのアイテムも増え、一層見やすくなり、お客様にボーボワの
家具についての情報もより多くお知らせする事が出来るようになりました。

以前と変わらず、キッチンの後ろの窓からは、工房の様子が伺え、
家具製作の現場が見られます。作った人の顔が見れる、又使う人の
顔が見えるショップ・工房として今までと変わらず皆さんに納得して
使っていただける家具づくりを目指しています。


どうぞ、お気軽にお立ち寄りください。
バーズSHOP&家具工房ボーボワ

2008年03月17日
ミュジック・ラ フランスのコンサート

3月16日に行われた、吉川千秋さんが中心になっている「ミュジック・ラ フランス」
のコンサートは用意された席がほぼ満席になるほどの盛況でした。
追加で足りなくなった席を用意していた程でした。
プロの芸術家の心意気が伝わるコンサートでした。
誰もが、本当によく鍛錬なさっている様子がうかがえました。
特に吉川さんの演奏は、体力的に厳しい曲を2曲連続で演奏なさって、
華奢な体からは想像もつかないダイナミックな演奏でした。
最後はきっとぐったりだったろうと思いますが、そこはプロとして見せない。
しかも曲の中のメリハリや、速遅、メロディーの流れなど、本当に研鑽を
重ねて来た様子が伺える、すばらしい演奏でした。コンビネーションも
うまくとれていたように思えます。
お子さん達も騒ぐことなくじっと聞き入っていました。
吉川さん本当にご苦労様でした。
そしてまたすばらしいコンサートを期待しています。
2008年03月13日
素敵なコンサート

私がアドバイザーとしている岡部町殿(との)にある
家具ショールーム”bases"(バーズ)でHP制作管理を
して下さっている吉川千秋さんのコンサートがあります。
私は特に、ホルストの「惑星」を二台のピアノでの
ダイナミックな演奏が楽しみです。
皆さんお誘い合わせてお越し下さい。
2008年03月12日
パリで感じた若者のパワー

写真はメゾンエオブジェのフランスの若手デザイナー達のブース。
素材はもとよりエコロジカルなライフスタイル提案がブースデザインに
にじみ出ています。「ECODESIGN BOIS BOURGOGNE]」と
ありましたから、ブルゴーニュの森の木を使った若者達のデザインですね。

ブースのデザインには今回このように木の切り株を用いたブースが家具・
雑貨展示共に大変多かったのが印象的でした。若々しい息吹のような
パワーを感じました。

又上の写真はエジプトの若者のグループによる子供用のロッカー家具。
思わず微笑んでしまいますね。幼稚園かどこかで使う事を想定して
いるのでしょう。
2008年02月12日
パリで起こった奇跡

最近、現実にはどうにもこうにも思い通りに行かない事ばかりで、
この世に、ファンタスティック!!と叫べるような出来事がなかった
私に、実は二度、パリのメッセ会場で奇跡とも言えるような出来事が
ありました。

もう、二十年近く前になりますが、
ハンブルク近郊のベントルフという
所に住んでいるインテリアデザイナー
を訪ねました。
名前は、アストリット・ホーマット。
クオリティーの高い個人住宅の
インテリアデザインを主に手がけて
いる方で、その方面ではちょっと有名人。
素敵な自宅の中にアトリエを持ち、
二度の訪問では、実業家の優しいご主人
とともに歓迎をしてくれました。
友人の従兄弟という事で紹介されたのです
が、初めて現役のインテリアデザイナーの
アトリエを見せてもらったことが私の今の
仕事を決定づける事になったと思います。
昨年のドイツ行きでは、実際にお会い出来なくて残念でしたが、電話ではご主人が
「あなたの事、よく思い出話をするんだよ。今度もっとすばらしいアトリエが
出来たからいらっしゃい」と言ってくれました。
「あの時にアストリットのアトリエを見て感激しました。当時私には、自分の
進むべき路に迷いがあったけど、彼女に会えた事で私はインテリアの路に
進もうと決心したのよ」と伝えました。

仕事をする時には、
常に彼女の事は頭の中にありました。
言ってみれば私にとっては理想の
インテリアデザイナーと言える人です。
センスも良いし、仕事と家庭を両立させ、
子育ても成し遂げ、素敵なアトリエで
布のチョイスをする時の彼女の姿は
カッコいいし・・・形から入って
しまったと思われるかも知れませんが、
彼女はそんな存在でした。
で、今回、パリ行きの前も後も殺人的な忙しさ。しようしようと思いながら
とうとう連絡する余裕がなくて、パリに着いても、なんだかバタバタ。
会場では、期間中にはきっと彼女、来ているだろうなぁーと思いながら
歩いていました。

昨年は10万2000人以上の入場者数。
とてつもない広さの会場は3日あっても
回りきれないくらい。あちらこちらで
多種多様な言語が飛び交う会場は、
一体ここはどこかと思うくらい
インターナショナルな雰囲気です。
ドイツ語が聞こえると
「あーアストリットに連絡しておけば
良かった・・・」
と何度も何度も思いました。
ふっと通り過ぎたシャンデリアがきれいなブースでやはりドイツ語が聞こえ、
通り過ぎたのですが、「えっ・・・?」と思い、「思い過ごしかな・・・」と、
思いつつも10歩程足を戻し、「違ったらどうしよう・・・」と思いつつ
「Sind sie vielleicht Astrid?」(ひょっとして、アストリット?・・・)
「Ja・・・・Oh my God!!!」(ええ、そうですけど・・オーマイゴット!!)

ということに。二人とも興奮状態
でした。
約20年のインターバルです。
そして今までどんな思いで、
ここへ来たか。どんな事を考えて
いたのか、伝えました。
「ドイツに足を伸ばせないの?!
あなたの事考えていたのよ。
アトリエを見せたいわ・・・」
と、彼女も興奮してしまいました。
その時、奇跡ってあるんだと思い
ました。
何日かの期間中、膨大な広さの
場所で、何万人もの人の中で、
世界中で、今一番会いたい人が、
目の前にいたんです。
私の人生で、過去に一度だけ
そういう経験がありました。
会いたい、会いたいと思う人は
何人もいました。が、大概は叶う
ものではありません。
そしてそのうちにそういう気持ちは薄れてゆく。
そんなものと、思って来ましたけど、なんだかアストリットの事は
このパリに来る前も、それ以前からもずっとずっと思い続けて来た
ものですから、私が念じた「思い」が引き寄せたのだと思いました。
『純粋な思いで、打算抜きで念じる事はきっと実現する』
という事ですね。すばらしい一年になりそうな気がしました。

写真説明:1 パリ市内、ポルト・デ・マイヨ近辺の街角
2 メゾンエオブジェ会場のクラシカルなブース
3 雑貨の会場.温室を設営して雑貨や照明器具のブース
4 会場内の一部を上から見たところ
5 アストリット・ホーマット
6 パリのバラ