2010年10月09日
スウィングキッズ:忘れられない映画

ドイツ統一20周年を先日迎えました。
戦争の傷跡がまだ残るドイツに住み、東欧諸国の民主化運動の波、
ベルリンの壁の崩壊、一気に歴史の大変化を目の当たりにしてから,帰国しました。
それから数年後、日本で見たこの映画が、ずっと私の心に残っていました。
そして,昨日、ノーベル平和賞のニュースを聞いた時に、遠い記憶の中から
この映画の事をどうしても引きずり出したくて、ネットで検索して
やっと見つけました。
以前に探した時にはあまり情報もなかったのですが、やけに今夜は
目につくような気がしました。
「スウィングキッズ」の中に出て来る男の子達の青春を描いた映画と
一言でいえないものがあるこの映画。
解説では
「戦時下のベルリンにも、いわば敵性音楽であるジャズを愛し、
粋にお洒落をし髪を伸ばした“スウィング・キッズ”と呼ばれた
少年たちがいた--という史実に基づき、彼らが抗い難いナチズムの
波にもまれながら、それぞれの“自由への挑戦”を試みる模様を描く作品。」
とある。
初めは、美しい男の子達、とりわけロバート・ショーン・レナードを
見たくて・・・・だった。
しかも、映画の中で彼の流す涙、涙顔が・・・・だった。
終盤のシーン。自らの精神の自由に向かって、覚悟をもって、衣装を身に着け
弟に別れの抱擁、ダンスホールで出し尽くす事の出来ないの感情を、
どうしようもない感情を踊りにぶつける様は,刹那くも強烈な印象を受ける。
舞台も私のいたハンブルク。
重い映画であったと同時に、深く深く胸に突き刺さるものがあった。
たかが,スウィングジャズじゃないか、たかが娯楽じゃないか・・・・
と、自分に問いかけてみたけれど、彼にとってはジャズこそが
心の中に入れ墨のように刻印されたアイデンティティーだった。
映画の中には,説得力の弱いところや、終わり方なんか、娯楽映画っぽさも
否めない感がした。が、しかし史実を元にした映画という事で一見の価値有り
でしょうかね。
Posted by Atelier Ms at 00:46